「糖類ゼロ」は「糖質ゼロ」ではない!
最近多くなりましたね、糖質をカットした食品。
これは糖質制限食を実践している人や糖尿病の人には嬉しい傾向です。
今後もどんどん増えてくれるといいなと思います。
さて、紛らわしいのが「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」。
同じようで、実は違います。
「糖質ゼロ」は血糖値を上げませんが、「糖類ゼロ」は血糖値を上げる可能性があるのです!!
糖類って?
「糖類」とは単糖類・二糖類のことを指します。
ブドウ糖や黒糖、果糖、砂糖、乳糖、麦芽糖などがこれにあたります。
「糖質」とは上記の単糖類・二糖類に加えて、三糖類以上の糖、糖アルコール、その他が含まれます。
オリゴ糖、でんぷん、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、スクラロース、アセスルファムカリウムなどがこれにあたります。
糖質の中でもエリスリトールやアセスルファムカリウムなどは体内で吸収されず排出されるので、血糖値を上昇させません。
しかしオリゴ糖、でんぷん、キシリトール、マルチトールなどは体内で一部消化吸収されるため、吸収された分は血糖値を上昇させてしまいます。
つまり「糖類」をカットしただけでは、血糖値の上昇は防げないのです!
「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」食品選びで気をつけたいこと
糖質制限的には、このような表示に惑わされずにまずは原材料表示を確認すること。
さらに言うと「カロリーゼロ」と書かれていれば体内で消化吸収されるものがないことになるので血糖値を上げることもなく、糖質制限的にも安心です。
「糖質ゼロ」でなくとも「カロリーゼロ」と書いてあれば、消化吸収されない糖質であるエリスリトールやアセスルファムカリウムを使用しており、血糖値を上昇させません。
「糖類ゼロ」表示の食品は、そうでないものに比べて血糖値の上昇は抑えられるものの、完全とは言えません。このような食品を摂取する際には少量に留めておきたいものです。
炭水化物・糖質・糖類についてもっとくわしく知ろう
炭水化物や糖質・糖類について具体的に知れば、糖質制限がもっと実践しやすくなります。
血糖値を上げる糖質、上げない糖質のページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!