糖質制限ダイエットとほぼ同じ内容のもの
糖質制限食は糖質を減らす食事療法です。
「低炭水化物ダイエット」「低糖質ダイエット」「ローカーボダイエット」「肉食ダイエット」「主食抜きダイエット」は、表現方法こそ違うもののほぼ同じものです。
糖質制限ダイエットと似ているが厳密には違うもの
その他、類似のダイエット方法に「アトキンス・ダイエット」があります。
アトキンス・ダイエットは糖質制限食の元祖とも言える存在ですが、糖質をコントロールする段階や食材に細かい制約があるのが特徴です。
また体重維持期には一定量の糖質を摂って良いとされており、ここは糖質制限食とは違う点です。
かつてアメリカで大ブレイクしたダイエット方法ですが、現在は下火のようです。
「低インシュリンダイエット」は、食後血糖値を上げにくくするのが目的という点では糖質制限食と似ている点もあります。
低インシュリンダイエットは、食材のGI値(グリセミック・インデックス)を重視します。
GI値とはその食材が血糖値を上げる速度を数値化したもので、数字が大きいほど血糖値を急上昇させ、低いほど血糖値をゆっくりと上昇させるというものです。
たとえば炭水化物食品なら、食パンがGI値95に対し、玄米が55。うどんが85に対し、そばが54。
このように数字を比較しながら、よりGI値の低いものを取り入れ、あとはカロリーも考えながら、糖質も含めバランスよく食べていく方法です。
GI値の低い食べ物は糖質の含有量が少ないもののほか、炭水化物の多い食材ではあるが食物繊維も多く含まれるものになります。
血糖値の正常な人なら効果を期待できるものですが、糖尿病の人はうどんもそばも同じように血糖値が上がるという個人データもあるため、糖尿病の食事療法としては不十分と言えます。
GI値という考え方は一般化し、低インシュリンダイエットだけでなく様々な場面で使われる数値となりました。
糖質制限を実践する上でも参考になる場面があるかと思いますので、覚えておくと良いでしょう。
「食べる順番ダイエット」も血糖値に関連する方法で、血糖値を上げにくくする食材を先に食べ、血糖値を上げやすくする食材を最後に食べることで、食後血糖値の上昇を緩やかにさせるのが目的です。
具体的には食物繊維の豊富な野菜から最初に食べ始め、次に肉や野菜などのタンパク質、最後に主食などの炭水化物、という順番で食べます。
食後血糖値を急上昇させず中性脂肪を作りにくくするという点では糖質制限食と似ていますし、糖尿病の予防になる可能性もあります。そして糖尿病の人にも参考になる食事方法です。
また食物繊維が豊富で噛みごたえもある食材を先に食べることで、食べ過ぎも防止できます。
ダイエットとしてよりも、普段から習慣づけたい食事方法ですね。