リバウンドに注意!

安易に通常食へ切り替えるとリバウンドの危険が

元々血糖値に問題はない人がダイエットとして糖質制限を実践し、目標体重に達成すると、多くの人が通常の食事(主食を摂る食事)に戻すのではないかと思います。
しかし、安易に戻すのは危険です。

これまで糖質制限でフラットだった血糖値が、まとまった量の炭水化物を突然摂取し始めることでグンと上昇します。
それによりインスリンが多く分泌され、今度は血糖値が急降下し、食べたはずなのにもっと食べたい!という欲求が生じます。
また、まとまった糖質を摂取することで「グルコースミニスパイク」が生じ、セロトニンなどの脳内快楽物質が一時的に大量放出されます。この物質は鎮静作用など精神安定効果がありますが、血糖値が急降下すると今度は血糖値を上げるためにアドレナリンが増加し、イライラしたり不安感が出てくるなどする場合があります。
そのイライラはまた炭水化物を摂取することで落ち着きますが、これでは堂々巡りになってしまいます。
この悪循環が炭水化物中毒の症状です。
炭水化物中毒は糖質制限食を始めた初期の頃にも起きやすいようです。

それに糖質は消化吸収が早く、また余分な糖質は中性脂肪へと置き換えられるため、
「糖質制限食の時と同じぐらいかやや少ない量しか食事を摂っていないはずなのに太り始めた」
ということは珍しくないケースです。

安易な通常食への切り替えは、急激な体重増加の原因にもなりかねないのです。

リバウンドしないためにはどうすれば?

どうしても糖質を含んだ食事に戻したい場合には、「糖質の量を徐々に増やしていく」ことが重要になってきます。
繊維質の多い野菜や果物から徐々に増やしていき、穀物は一番最後に、GI値の低いものから。
増やし方についてはアトキンス・ダイエットが参考になるかもしれません。

通常食に切り替えたからといって、糖質たっぷりの食事を摂るのは危険です。
目標体重に達したあとも、できるだけ糖質は少なめに摂るよう心がけたほうが良いと思います。
一食だけ主食を抜くプチ糖質制限食ならダイエット終了後も無理なく続けられるでしょう。