糖質制限食は血糖値が急上昇しない

血糖値を上昇させる栄養素は糖質だけ

食後血糖値を上昇させるのは糖質だけです。
糖質制限食は糖質を極力控えるため、血糖値が急上昇することはありません。

食後高血糖は様々な合併症を引き起こす危険因子

糖尿病患者やその予備軍は、糖質が含まれた通常の食事を摂ると食後血糖値が急激に上昇します。
これを「グルコーススパイク」と言い、動脈硬化を進展させ、心筋梗塞など合併症を引き起こす危険があります。
空腹時血糖値との差が大きければ大きいほど血管ダメージは大きくなるため、この上下幅を極力狭めるようにすることが大切になります。

これまでは糖質も含めた食事を推奨しつつ薬で食後高血糖を抑えるというやり方が糖尿病の治療法でしたが、糖質制限食ならば食後高血糖になる要素がないので、投薬すら必要なくなるケースがほとんどなのです。

始めたその日から効果がある

しかも糖質制限食は、始めたその日から効果を発揮します。
糖質制限の食事を摂ったあとは食後高血糖にはなりません。

そのため、食後高血糖にあわせて薬で血糖値を下げている人は、服薬を中止するか、投薬内容を調整する必要があります。
糖質制限食と薬を合わせると必要以上に血糖値が下がり、低血糖を起こす危険性があるためです。